2012年10月4日木曜日

静岡県の高校入試制度と内申点




みなさん、こんにちは。

先日、第二回学調・数学に向けて、9月から学習する単元別に、何をやればいいのか、というお話をしました。http://juken-text.blogspot.jp/2012/10/2.html

これを読んでいただいたみなさんは、次回学調までの、学習の流れはつかめたことでしょう。


今日はその続編です!(^^)!。

が、、、まず内申点の話を少々していきます。

定期テスト対策学調対策、どちらに重きを置けばいいのか、というところにつながってきます。




■そもそも静岡県の入試選抜は、内申点ありき。

まわりでは高校入試は内申点が重要、○○高校なら▽点は必要だよ、という話をよく聞くことと思います。

では、どのくらい重要なのか、入試でどのように評価されるのか、みなさんは知っていますか。

入試で評価される内申点は、2学期につけられるものです。

入試選抜では、この内申点(調査書)と個別試験、そして面接で決まりますが、そこでの内申点の使われ方が大切です。

























■内申点が大切といわれる理由

一番の理由は、共通枠で選抜する志願者全員を内申点の高い順に順位をつけていきます。そこで、定員までに含まれれば第一段階選抜(定員の約75%を選抜)の権利が得られます。

つまり、内申点が第一段階選抜の足切り要素となっているのです。

ですから、内申点が志願校でボーダーライン上であれば、第一段階選抜からその時点で外れる可能性が高いです。いくら個別試験の得点がよくても、ここでは合格できません。



■内申点がよければ、個別試験で失敗しても合格できる?

静岡県の入試制度では、選抜する定員を共通枠と学校裁量枠で分けて選抜する制度となっています。学校裁量枠とは、いわゆる体育活動や特別活動などの実績などで、学校側が独自に選抜方法を決めて取る方法です。

その学校裁量枠で、上位の普通科高校では見られませんが、中堅の普通科では、9教科または5教科の学校成績、つまり内申点で優れている人を定員の何%か優先して選抜するところが多いです。(浜松西、浜松南、焼津中央、島田高校など。)




■上位高校は、ほとんど共通枠のみ、3段階で選抜される

上位の普通科高校は、学校裁量枠の定員が非常に小さく、ほとんどの合格者(およそ95%)は、共通枠から選抜されます。

第一段階は、定員内の志願者のうち約75%を、個別試験の点数で選抜していきます。残りの25%の志願者と内申点で足切りされた志願者は、第二段階以降で選抜されることになります。

第二段階選抜は、内申点と個別試験は使われません。内申点以外の調査書内容と面接で総合的に評価することになっています。ここでは、(個人的には、ここでこんなに選抜するのか?と思ってしまいますが、)定員の約10%を選抜することになっています。

そして、第三段階選抜、残りの15%の合格者は、内申点を含む調査書と個別試験、面接で総合的に評価することになっています。


ここまでの選抜方法は、公式に公表されていますよね。

ですが、共通枠の第一、二、三段階の選抜の割合は、公表されていません。ケースによっては、第一段階65%、第二段階1%、第三段階34%もあるかもしれません。




■難関校ほど、個別試験>内申点?

※以下は、客観的に選抜するひとつの考え方なので参考までにしてください。

よく、難関校ほど、個別試験の結果>調査書(内申点)と言われたりしますが、第三段階あたりで、学校毎にどのように選抜するかという基準が設けられているのでしょう。

第三段階選抜では、総合評価なので、客観的に評価する基準は様々に考えられます。

客観的に評価するには、やはり点数化することが必要です。内申点と個別試験の合計得点のうち、どちらにどのような配分で傾斜をかけるのか、ということです。実際、個別試験の科目ごとの得点に傾斜をかけている高校もありますが、科目毎の内申点においてもそのような傾斜をかけて評価することも可能です。

例えば、内申点は合格圏だが、個別試験でコケテしまった。ような場合でも、1発勝負ではなく、敗者復活戦として、総合的により優秀な人を選抜出来ます。いわゆる救済措置ともいえます。

そんな見方で、個別試験>内申点、あるいは個別試験<内申点なのかは、学校ごとに工夫されるのかと思います。




■じゃあ内申点が多少わるくても、志願校に合格できる?

そうなんです。合格出来ないわけではなく、可能性としてみるとゼロはありません。しかし、第三選抜のボーダーラインに達しないと不合格です(^^;。

しかし、追跡調査の結果から、俗に言われている内申点ボーダーよりも低い志願者が合格しているケースが見られるのも事実です。

逆に、内申点は合格圏内、しかし学調など個別試験のボーダーに達していなかった志願者が合格するケースもあります。私も、実際に多々見てきました。

そうですよね、最後の追い込み期間は、冬休みを含めて12月~2月まで3カ月ありますものね。ここで学力が伸びるのでしょう!(^^)!。また、学習記録重視の学校裁量枠でも合格の可能性が出てきます。




■内申点を伸ばす

内申点が大事といわれる理由が少しでも分かってもらえたと思います。

というわけで、これからの定期テストまでの期間は、まずは内申点アップとして、学校授業と定期テスト対策に比重をかけるのがベターです。


単に定期テストだけではありませんね。テストの点が43点以上あるのに、どうして内申点がこれだけなの。という話もよく出てきます。しかし、テストの比重が大きいのは確かですね。

内申点とは、学習の記録ですから、テストのほかにも、自ら取り組む姿勢などいろいろと評価項目があります。このあたりは、長くなるので、またの機会にです(^O^)/。






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